和綴じ

印刷した和紙を二つ折りにし、1冊にまとめて右側を糸でとじる製本方式です。
大和綴じ、四つ目綴じ、麻の葉綴じなどがあります。

和装本は平安時代に創られました。正倉院の御物の中にも和装本があります。
この本の和紙は、長い年月の風化に耐え現在に至ります。
原料には雁皮(がんぴ)、楮(こうぞ)、三椏(みつまた)の
靭皮(植物の外皮の下にある柔らかな内皮)等の繊維を中心に使われてきました。
それぞれに優れた特質があり、いずれも繊維が長くて強靱で、光沢があり、
千年は持つと言われる和紙の特徴である薄くて強い性質を持っています。

この様に和紙は丈夫と言われていますが、
表紙が壊れたり、糸が駄目になりバラけてしまう時があります。
そんな時は是非ご連絡下さい。修復や傷みやすい表紙を作り直すことも可能です。

また、和綴じ本を収納する帙(ちつ・保存用のカバーのようなもの)も製作致しております。
それぞれの和綴じ本のサイズに合わせ、1箱からご注文可能です。

詳細はお問い合わせ下さい。

修理の一例

■例1
壊れた表紙を差替え、糸で綴じ直しました。
本文(中のページ)は、虫食い等の穴や破れを和紙で補修しました。
修理した複数冊を、まとめて収納できる帙を新たに作成しました。

 

■例2
壊れた表紙を差替え、糸で綴じ直しました。かなり厚みのあるものでも、和綴じが可能です。
新たに帙を作成しました。大きさや厚みに合わせてひとつずつ仕上げていくため、どのようなサイズでも製作可能です。